大東流の稽古をしていて
わかることのひとつ、
『人は、頭と体がバラバラのまま
生活している。』
ということだ。
現代の便利な環境においては、
バラバラでも生活できてしまうため、
そんな恐ろしい状態に
気づくこともない。
それが、稽古で多くの場合、
見て頭ではわかっているのに、
やれなかったりする。
または、
ようやくできたと思い安堵したら、
またすぐにできなくなり、
しかもそれがなぜなのかわからず
困惑することで、
このことに気づく。
『私の頭は、自分の体ですら
コントロールできていない。』
ということに。
或るとき、
稽古中にそのことに気づいたとき、
なぜか
自然生物として、
自分の身を自分で守るためにも
この状況をすぐにでも
変えないといけないと
非常な危機感を感じたのだった。
私が、
大東流の稽古を続けている
理由のひとつなのです。