諫早に帰省する際は、いつもJRを利用
している。
今週もいつものように利用したところ、
私が乗車した車両は、外国人旅行客で
ほぼ満席であった。
日本で、しかも東京でもなく京都でもない、
九州でこんなに外国人ばかりの車両に
乗るのは、初めてだった。
後部は、韓国人ファミリー、
右側は、タイ人の女性4人組。
日本以外のアジアの好景気を、
このような諫早に向かうローカル列車内
で感じることになるとは思わなかった。
そして、このタイの女性たちは、
車窓から見える風景や
車内の写真を撮りまくっていた。
とくに、列車内のワゴンサービスが
興味深かったようで食い入るようにパシャ
パシャと写真におさめていた。
25年前のバブル期の日本人の姿が
そこにはあるように思え、
懐かしくも、微笑ましかった。
それにしても、たしかに、食べ物の
車内販売というのは珍しいのかもしれない。
私も過去、ヨーロッパ、中国、アメリカで
長時間列車に乗ったことがあるけれど
ワゴンサービスはなかった。
今はどうなのかわからないけれど、
私が訪れた約25年前の中国では、
車内ではお茶やお湯のサービスがあり、
駅構内でも、お湯を配っている女性がいた。
しかし、それは、
旅のお楽しみのサービスというよりは、
配給に近かった。
凍えて死なせないための寒さ対策という
切実さのほうが強かった。
日本人には当り前の車内販売も、
外国から来た方々にとっては、
意外と日本の『おもてなし』を感じさせる
情緒あるものなのかもしれない。。