お盆が過ぎて、
朝晩は少し過ごしやすくなって
参りました。
少し前から、
とんぼが秋を促すかのように
わんさか飛んでいます。
私にとって
とんぼとは、そんな
見慣れた自然の風物みたいな
ものだったのですが。。
先日庭を歩いていて
ふと振り返ったときに、
私の目線の先に
飛んでいるとんぼが、
空中浮揚状態で
目に入ってきたのです。
そうすると、
なんと、とんぼの足が
直角にくの字に折りたたまれて
いるのがはっきりと見えたのです。
とんぼが、飛んでいるとき
足を折りたたんでいる状態を
初めて見て驚いたのです!
そんなことご存じのかたから
するとそれが何?
という感じかもしれませんが。。(苦笑)
私も、幼い頃はとんぼを
捕まえて遊んだりしていたので、
間近でとんぼを見て知っている
つもりだったのですが、
よくよく思い起こしてみると、
その当時間近で見たとんぼは、
飛んでいるのではなく、
捉えられた状態のとんぼだったので、
何かにつかまろうと足をひらいている
姿しか記憶になかったのでしょう。
それがいつの間にか私のなかで、
「とんぼは、いつも足を開いている」
という思い込みのまま、
注意してみることもなくなっていた
のだと思います。
それが、
とんぼなんかに興味もなくなって
しまったこの年齢になって
やっと見て知ることができた
というわけです。
それにしても、
なぜ、
あの時はっきりと見えたのか
不思議でたまりません。
そこで、
その姿をもう一度みようと
何度もとんぼに目を向け、
見ようとするのですが、
やはりあの時のように見えません。
あの時はっきりと
見えたことは、
本当に貴重な体験だったのだと
今にして思えるのでした。