最近、昨年以前に読んだ本を
再読する機会に恵まれている。
というのも、
私は普段は一度手に取った本は、
特別でない限り何度も読み返して
読むことがない。
それが、ここ立て続けに、
以前読んだ本についての読書会
に誘われたり、
今この本を読むといいよと
薦められた本が実は読みかけた
まま本棚にあったりしているからだ。
これが、このような機会を得て、
再読してみると、
まるで初めて読むかのように
初めて入ってくる箇所が多く、
驚きやら情けないやらである。
とくに、
オイゲン・ヘリデルの
名著『弓と禅』は、
5年ほど前に読みかけたまま
棚に眠っていたのだったが、
この度読み返してみると
本質的なところで
大東流の稽古にも通じるところが多く、
稽古で師範が話すことや
私が感じることなどが、
文章化されているようで
驚きながら読みすすんだ。
と、この本の元になった講演は、
今から80年ほど前に行なわれた
らしい。
かなり昔の内容の本だが、
伝えようとしていることは
全く古臭くなく、
現代に生きる私にもすんなりと
受け入れることができる内容が多い
ことに、さらなる驚きがあった。
それにしても、
このような本は、もしかしたら
読み手自身の体験が進まないことには、
本当の意味で読むことができないように
なっているのではないかと、
薄々感じていたのだが、
今回再読してみて、
やっぱりそうなのだな。。
と実感している。
だから、
また、何年後かに読むと
また新たな気づきを与えてくれそう
である。。(笑)