先週、森達也監督の
新作映画を見に出かけた。
映画の主人公は、
作曲家として有名になりつつあった
佐村河内守氏だった。
その彼の作曲した曲が、
実は新垣氏との共作であったことが発覚し、
世間を騒がせたが、
映画では、その後の彼を撮っていた。
そこには、その当時マスコミで報道された
内容とは異なる当事者の姿や関係性などの
事実が次々と現われていた。
普段マスコミの報道だけを鵜呑みにする
ことはないけれど、
なぜ事実が歪んで伝わってしまうのか
その仕組みがよくわかる気がした。
また映画は、客観的立場で編集されており、
主人公の佐村河内氏に寄っているわけでも
なかった。
主人公に鋭く関わっていきながら
信頼関係を築き同時に
ドキュメンタリー映画監督として
客観性を保つ監督のストイックな姿勢が、
映画の真実性を高めている感じがした。
この日は、
上映後監督の舞台あいさつもあり
直接監督の話を聞くこともできた。
とてもフランクで謙虚なかただった。
それにしても、
二人にまったく興味のなかった
私が、
この映画をみて最後に思ったのは、
もう一度
正々堂々この二人がコラボして
いい曲を創り、
世に出るといいのにね。。
ということだった。
映画のタイトルは、FAKEです。