梅雨の真っただ中、
雨が続くと
外出するのが億劫になる。
髪の毛を切りに出かけるのも
ついつい先延ばしにしていたが、
さすがに切らずには
いられなくなり、
ようやく、いつもの店にでかけた。
カットが終わり一息ついて、
気がついた。
それは、
いつもは部屋の隅で、
勢いよく『ピッッ!ピピッ!』
とさえずっているはずの
スズメちゃんの気配が
ないことだった。
スタッフの方に訊ねたところ、
最近、
齢をとってきたせいなのか
毛が抜けて、食欲もなく、
ゲージの下で静かにしているので、
心配で病院にまで、
連れていったとのことだった。
そんな話を聞いたので、
店を出る前に、
ゲージの前まで行って、
元気のないスズメちゃんの
お姿をはじめて拝見した。
そこには、日常私たちが
目にする野生の小刻みに動く
俊敏なスズメとは異なる姿があった。
人間と同じようにジーッとして、
介護が必要であろう姿があった。
スズメにも老年期があるなんて
考えたこともなかった。。
しかし、
よく見ると、
たよりなくではあっても、
羽を膨らませ、枝につかまり
元気になろうとしているのが
わかった。
スズメちゃん、
来月お会いするときは、
元気な気(さえずり)を発して
いてねっ!