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無私があって

近所のオフィスビル一階にある花壇

の横を通りがかった。

花壇の土がきれいにならされていて、

少しずつ新しい花の苗が植えられていた。

職人のかたが4~5人ほどいて、

作業をされていたのだった。

『ん?』

これだけの大作業なのに、

『静か~。。』

である。

よく見ると、ひとりひとり集中して

作業を各自がおこなっていた。

それは、無私の状態。

そんな静かな空間に

浮かび上がるのは、

新しく植えられた苗が醸し出す、

『生き生きとした生命感』

であるように感じた。

そして、

職人のかたがたが、

無私の状態でなければ、

恐らくこの生命感は、

作業をする人間が引き起こす音などに

掻き消されてしまい、

私も、

気づくことはなかっただろう

と思う。

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