台風が過ぎ去った。
九州北部直撃コースだったので、少し用心して
いたけれど、伝えられるニュースほど風の強さを
感じることもなかった。
もしかしたら、ここ半年余りで自宅近くの二か所
に高層マンションが建ったので、これらが暴風を
防ぐ盾になってくれたのかもしれない。
また、島に住む同志にメールをしたところ、
島では、森全体が防風林のようになり、家を守って
くれて被害がなかったとのことだった。
台風パワーに森のパワーが応戦しているさま、
その狭間で守られる人間の営みが浮かんできた。
なんだか自然で素敵な感じである。
それから、
諫早の実家にも電話したところ、
元気のない声で母がでた。
住居の被害はなかったけれど、栗や柿の木の枝葉
さらにこの時期、栗や柿の実が落ちてその清掃
で疲れ切った‥とのことだった。
父にとっては自然の当たり前のことでも、
母にとって落葉清掃は、楽しみを見いだせない
仕事なので、余計お疲れのようだった。
そんな母には申し訳ないけれど、
この台風の風で選別が為され、落ちなかった
木の実は、これから熟成し美味しい実に育って
くれるだろうな。フフフ。。
そんなことを思った。