『しっかりと立つ。』
大東流の稽古でも
本当に大切な基本である。
そのためには、
自分の足で大地を
つかむことが大切である。
とくに、
足の裏の大事な部分である
『足の指たち』が、
自由に動かなくてはならない。
私は入門当初、
当時仕事で履いていた、
先細のパンプスに押し込められ、
靴を脱いでもそのままの状態で、
足の指が固まっていたほどだった。
足の指一本一本を動かそう
としても動かせない状態だった。
だから、
当初、稽古のときに先生から、
『足の裏で大地をつかむように!』
と元気よく言われても、
『 まあイメージとしては、
なんとなくわかるけれど
実際どうやれば ???…』
と、ちんぷんかんぷんであった。
それが、稽古で徐々に動かし、
自由にすることで最近は、
以前よりもしっかりと立てている
感覚があるし、
『ほう、つかんでいるなあ。』
と実感できるようになってきた。
そして、ふと
今日足の指を見ると、
足の指の爪が育ってきて、
くっきりといきいきとしている。
見落としがちな身体の部分も
気づいて動かしてあげれば、
それに身体も応えてくれるし、
人間の能力を上げる戦力になる
のだ。
そして、これからも
恐らくまだまだほかにもある
であろう能力を、
引き出したいと思う。
大東流の稽古を通して、
学んだことのひとつである。