top of page

箸の

稽古を始めて2年ほど経ったころ、

普段どおり夕飯を食べていた

ある日、

箸で食べ物をはさみ口に運んで

『何かいけない

動きをしている感じ。。』

を感じた。

 『ん?!』

また、同じように感じたので、

今度はゆっくりと、

箸で食べ物をはさみ口に運ぶ。

日頃はもちろん無意識でしている

動作で、考えたことなどこれっぽっち

もなかった。

これを、何度か繰り返しつつ観察

してみた。

そして、

『 箸の運び方がおかしい。』

ことに気づいたのだ。

これはどういうことかというと、

箸の持ち方はOK。

箸で食べ物をはさむのもOK。

その後、食べ物を口に入れる

入れ方が、問題だったのだ。

観察してわかったのは、

食べ物だけでなく、

はさんだ箸ごと口に押し当て

入れていたのだった。

小さい頃から箸の持ち方は

上手に出来ていたらしいので

気にしたことがなかった。

うまくいっていると

思っていたら。。。(恥!)

稽古で、

先生や先輩のご指導を受けながら

指先を意識して動かし、

自分の動きを正していく過程で、

こうした、日常生活での小さな動き

にも気づきが及ぶ。

小さい動きだけれど、

何十年も毎日気づかずにやり続けて

きたことについて、

こうして、気づかされたときの

ショックはかなり大きい。

最新記事

すべて表示

春が一気にすすんで 菜の花が開花しているのを 見て楽しむだけでなく、 今年は摘んで炒め、 食したりしています。 さて、 大東流の稽古では、 「みる」ことが 大事ですが、 これがやってみると 実は、 「みているつもり」 の場合がほとんどです。 これを実感し、 自身の人生を 振り返ったときに、 今まで長い間 なんとなくみて 生きてきたのだなと、 愕然とします。 そして、 慎重さが必要であることを 知ら

令和4年度諫早稽古会の 最後の稽古では、 一つの型を座りで一人づつ 古賀師範が稽古を つけて下さいました。 しかし、 この日はなぜでしょうか。 古賀師範の手を掴む前から 師範からただならぬ気が 醸し出されていたように感じ、 私の防衛本能からか、 腹の底から声にならない声が 自然と出てきたのです。 そして、掴んだとたんに 普段はでないような 野太い声がわが身から発せられ、 不思議な感じがいたしました

近所に養鶏所が何か所かある。 その入口に自動販売機で、 にわとりの卵が 新鮮たまごとして 販売されていている。 わかりやすく言うと、 「生産直売所」。 にわとりの姿は全く見えない。 工場外からウィルスや菌を 持込む小動物が侵入しないよう 窓も見当たらない。 外観からは、 とうてい多くの生き物が 暮らしているとは想像できない。 車で横を通ると 購入している人の姿をよく見かける。 そのたびに、 このよ

bottom of page