昨日、諫早での午前の稽古に
向かう途中、御書院の回廊を
歩いて通っていたところ、
回廊のすぐ横を流れる水路に
カワセミのようなシルエット
(逆光だったので)の鳥が見えた。
カワセミは、写真や映像では
何度も見たことがあったけれど
生で観たことがなかった。
私のイメージでは、
『山奥のきれいな川沿いに住み
水面で狩りをする精悍な夏鳥』
と、いうものであった。
遠目に見える、そのシルエットは、
私が想像していたカワセミよりも
かなり小さくて、雀を一回り大きく
したぐらいであった。
しかも、精悍というよりは、
かわいらしい感じがした。
それで、他の鳥と見間違えたのか
と思ったのだった。
しばらくするとその鳥は、
水面に飛び降りた。
と、そのときに広げた羽根を見て、
『あ~!これは、
間違いなくカワセミだ!』
即、確信した。
あのカワセミならではの
美しく輝く青色の羽根が光った
からだった。
まるで、見てはいけないものを
見たかのような美しさであった。
それでも、本当にカワセミがこんな
街中に現われるものなのか?だった
ので調べてみた。
すると、カワセミは山奥でなくても
きれいな川があれば生息している
ことがわかった。
それでも、そう簡単に出会える鳥で
はないと思う。
諫早のこの辺りは、街の中心地とはいえ、
近くに天然記念物にも指定されている樹叢
もあるからか、水もきれいだ。
おかげさまで、街中でも、こうして思いがけず
美しい自然に出会えるのだった。
そういえば、
御書院内にも樹齢500年を超える
クスノキがある。
こちらも、
周囲に独特の雰囲気を醸し出している。
それにしても、
私の勝手な想像をことごとく
打ち破ってくれた、
カワセミちゃんだったな。。。(笑)