大東流の技においても
『呼吸』は大切である。
とはいえ、
日頃の稽古では、なかなか呼吸
にまで意識を向けられていない。
人間は、
息を吸って吐くのを止めても
だんだん息は苦しくなるが、
すぐに動けなくなるわけではない。
暫くの間は、動ける。
しかし、その動きは、
正しい呼吸をしている時とは、
違うのだ。
傍目では、同じ動きのように
見えたとしても。。
何が違うのか。。
それは、
相手に伝わるエネルギーが
全く異なるのだ。
息を止めると、
自分の体をどんなに
精妙に動かしていても、
驚くほど、
相手にエネルギーが
伝わらないのだ。
技の前に、
実は
『呼吸』であり、
そもそも、わたしたちは、
物言わぬ呼吸に生かされている
のだな。。
と、実感できた稽古であった。