二人一組の稽古では、
攻めと受けの役割で成り立って
いる。
攻める方は相手に対して攻めの
技をかける。
文字にするとなんてことはないが、
いざ稽古を始めると、受けである
相手に対して技をかけようとするも
うまく技がかからない。
最初の頃は、
『慣れていないからしょうがない。
動きを訓練すれば、そのうち
うまく技がかかるようになる。』
と、それまで自分が学生時代に
やっていた水泳やテニスなどの
スポーツの経験をイメージして
そう思っていた。
しかし、当たり前だが、
大東流はスポーツではなかった。
外側から見える動きを整えても
攻め側の力が、受けである相手に
伝わらないと技はかからない。
訓練や練習といった反復運動
だけでは、いけない。
外側からは見えない、
身体の内側の働きが重要なのだ。
そして、その働きの邪魔をするのが、
誰でもない『自分』なのだ。
この自分とは、無意識レベルにまで
刷り込まれた経験や過去の記憶など
によるものなので、本当に手ごわい。
つまり、相手を制するには、
まず『自分』を制することが
大切なのである。
最近、
日々実感している。。