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掴んでいるのに

今日の稽古で、先生の受けを取らせて

いただき、いままでも感じていたものの

ぼんやりとして言葉にならなかったもの

がはっきりした。

それは、受けを取るために先生の腕を

掴んでも、掴んだ感じがしないことで

あった。

そして、今日も掴んだ感じがしないまま

狐につままれたかのように、いつの間にか

倒されてしまった。

この、

『掴んでいるのに、

掴んでいる感じがしない。』

これが、なぜなのかがはっきりした。

それは、普通腕を掴まれると掴まれた刺激に

対して肉体が反応し、筋肉の緊張または緩み

が起こる。

この相手の肉体的反応を通して掴んでいると

実感していた自分に気づいたのだ。

それは、まだまだ、力を拠り所にしている自分

が居るということでもある。。(残念失笑)

それが、先生の場合、これが全く無い。

もちろん、先生は姿形は普通であるし、

筋肉もあるのだろうけれど、

その機能の仕方が、普通ではないのだ。

そして、私は、掴んでいる実感を得られず、

自分の身体が、「あれっ?!」感的になり、

そして虚を突かれるがごとく、あっさりと

倒されてしまっているのだと。

そんなことも、わかった。

またわかってくると、この肉体的反応の世界

とは違う世界を、実感を伴い見たいとも思った。

そして、

頭では解かっていたが、

改めて先生が、

肉体による力を解脱されたかたなのだと

本当に理解した。

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