先日、
諫早にて、近所のまんじゅう屋に寄った。
まんじゅうを買うためではなく、
『 はちみつ 』を分けてもらうために。
実は、昨年店の方と話ていたら、
以前いらっしゃった店のご主人が、
みつ蜂の巣箱を所有されていたという話になった。
お話によると、花が咲いていない冬期も、
みつ蜂たちが翌春まで生きのびられるよう
糖蜜を与えたり、寒くないように手をかけたりと
人間による世話が大変であるらしかった。
収穫するとき以外は、自然にあるままに、
ざっくらばらんに言うと、
「ほったらかし」かと思っていたら、
そうではなかったのだ。
自宅から離れたミカン畑が広がる山中に巣箱
を置かれていたそうなので、行き来するだけ
でも一仕事だなと思った。
今はそのお世話はされていないそうだが、
その伝手で、新鮮な蜂蜜が手に入るのだ。
そこで先月、店を訪れたときに
たずねたところ、
『 ミカンの花が咲き終わる頃、
いらっしゃい。
だいたい、5月の終わり頃よ。』
と言われていたので、そろそろだと思い
訪れたのだった。
お店の方がおっしゃっていたとおり、
店内には、無事採取された蜂蜜が、
焼酎の五合瓶と思われる瓶に詰められていた。
そしてやはりそれは、焼酎瓶だった!
瓶のラベルは、剥がされていたけれど、
瓶のフタは“霧島”であった。
新聞紙に包んでもらい持ち帰った。
早速、味見した。
ほんのりと、みかんの香りただよう
さらりとした上品な蜂蜜だった。
これからは、
諫早の蜂蜜が、
私にとって
季節の風物のひとつになりそうである。