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たった一人の

  • 執筆者の写真: kiyo toriai
    kiyo toriai
  • 2014年4月24日
  • 読了時間: 2分

久し振りに会った同志と話をしていたところ、

たまたま、今年亡くなられた小野田寛郎氏について

の話になった。、

そして、

彼の著作のひとつを薦められたので読んでみた。

氏は、第二次大戦中にフィリピンのルバング島で軍の任務に就き、

翌年に終戦を迎えるも、その事実を認識することなく、

その後、29年間島で最後はひとりで戦争を続け生存し、

戦後復興した日本に戻ってきた方である。

氏も著作の中で憤慨しながら、

… 「やせ衰え、穴の中で隠れて暮らしている

                  気の毒な元日本兵」

  としか、とらえられていなかったような気がする。 …

と書いている。

多くの日本人が氏をこのようにイメージしたとおり、

私もそう思っていた。

しかし、本を読むと、

マスコミ報道で出来上がったこのようなイメージとは違っていた。

いつ敵国が襲撃してくるかもしれないという精神状態、

加えて、フィリピンの高温多湿の山の中という苛酷な状況がありながらも、

実に繊細に生き生きとした生活が描かれていた。

苛酷な状況とは、

(こう書くことは、尊大かもしれないけれど…)

別の言い方をすれば、

『余計なものがない』

ということなのかもしれない。

そんな状況で、自分の生に対して真っ直ぐ素直に生きている氏は、

実に生に溢れていた。

また、本に掲載されている投降直後のいくつかの写真にも

それが見てとれ、とても感動し涙がでてきた。

東日本大震災以降、

日本人の意識は変わったといわれるが、

それでも、まだおしなべて平和な日本には、

まだまだ、

余計なものがありすぎて、

生を実感しにくいのかもしれない。

と、感じた。

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