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道場でなくとも


いつもより早い梅雨の合間の晴れの日、


この貴重な晴れの日を逃さないとばかりに、


あちらこちらの畑であわただしく


麦が刈り取られている音がしています。



私は、家のなかで


錦戸無光先生の「合気の極み」を


読み返しています。


そのなかで、


「地球に立つことができない人は、


 大地によりかかっているので


 大地を活かせません。」


に、目が留まりました。


そして、


わが身に振りかえり浮かんできたのは、


私は、自分の身体によりかかっていて


身体を活かせていないときが多々ある。


ということです。


私が自分の身体によりかかっている


と感じるとき、


身体のどこかに力みをみつけます。


気がついて、


正すとそこの部分の力みが消えます。


正し方がうまくいってなければ、


気づかぬうちに


別のところに力みが生まれます。


そして、気づいてまた正す。


ある意味気の遠くなる作業ですが、


これを繰り返すことで、


自分の身体を活かし


地球に立つことが


できるといえるのかもしれません。



道場での稽古は


いま限られていますが、


この日常生活において、


このような


気づきと正しの繰り返しにより、


道場でなくても、相手がいなくても、


大東流の稽古が


できるのではないかと思います。






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